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微細損傷

微細損傷(Repetitive Microtrauma)

繰り返しの運動による微細損傷(Repetitive Microtrauma)は、特定の動作を繰り返すことで、筋肉、腱、靭帯、関節、骨などの組織に小さな損傷が蓄積する現象です。これらの損傷は初期には痛みや異常を感じにくいことが多いですが、継続的な負荷がかかることで徐々に悪化し、最終的には慢性的な痛みや機能障害を引き起こす可能性があります。

主な特徴とメカニズム

反復動作: 長時間にわたって同じ動作を繰り返すことが原因です。例えば、ランニング、テニス、ダイピングなどが挙げられます。これらの動作は、特定の筋肉や関節に一定の負荷をかけ続けるため、組織に微細な損傷を引き起こします。

慢性的な負荷

繰り返し動作を行うと、微細損傷が治癒する前に再度損傷が発生することが多く、これにより慢性的な損傷が蓄積します。この過程は通常、時間とともに進行し、痛みや炎症を引き起こします。

累積効果

微細損傷が蓄積されると、やがて腱炎、筋膜炎、疲労骨折、滑液包炎などの慢性疾患に繋がることがあります。

 

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「健康保険の取り扱い」について

微細損傷 接骨院 整骨院では

捻挫・挫傷(スジ・筋肉・靭帯などが痛くなった)・打撲・肉離れ・骨折や脱臼などで健康保険証を使った治療を受けることができます。
昔から「スジを違えた」「スジを伸ばした」ということを言いますが、これらは捻挫や挫傷肉離れなどがほとんどです。ひどく「ひねったり・ぶつけたり」しなくても、繰り返しの動作が続く角度で関節を悪くしたり、筋肉、腱、靭帯などが「知らず知らず」に傷ついています。この時にいためたという実感がない事もあり、外傷とは思われない事があります。これらも外傷(微細損傷・マイクロインジュリー)の範囲ですので健康保険が使えます。

 

接骨院 整骨院では

単なる肩こりや筋肉疲労と思っていても、痛みが出た原因があって筋肉などの軟部組織を傷つけている場合(微細損傷・マイクロインジュリー)などは健康保険での施療対象となります。

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アンケート調査について

接骨院・整骨院のかかり方

最近、健康保険組合や保険者から「接骨院・整骨院のかかり方」についてのパンフレットやアンケート等が送られてきますが、内容が間違っているものや、治療の機会を妨げることを目的とした不適切なものまで見られるようになりました。誤解がないように、疑問に思ったことはいつでもお気軽に当院にご相談ください。

アンケート形式で送られてくる患者調査などは、何ヶ月もたってから来るため、あいまいな記憶で適当に書いてしまうと「保険は支払わないので全額自分で支払ってください」などとあとから通知が来たりします。当院ではそのようなことにならないよう、初診時に予診票を書いていただき保険適用範囲をご説明して保険の適用か自費でご負担いただくもの(自由診療となるもの)かどうか判断して施術しておりますので保険診療の場合は、こちらで把握した初診時の内容正しく回答すれば保険が使えなくなるようなことはありません。そのようなアンケートやチラシが届いて、ご不明なことがありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

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今まで間違っていた痛みの医学

脊柱管狭窄症

今まで間違っていた痛みの医学

慢性の痛みとは「癖になった痛み、習慣になった痛み」です。

痛みに関わる主な臓器は実は脳なのです。脳の癖や健康状態は当然痛みに関係します。

痛みは脳や体に記憶される。心理・社会的因子も考慮し早めにアプローチを。(脳は痛みに敏感になり、体は筋肉にしこり、短縮を残します)

痛みが記憶される前に除痛を。

痛みは小さい火のうちに消しましょう。火事にしてはいけません。

痛みを我慢してはいけません。

痛みを小さい火のうちに消さなかったことが、あとで慢性の難治性疼痛に繋がります。(大火=線維筋痛症)

痛みは筋肉を緊張させ筋肉の緊張が痛みを起こすという悪循環が始まります。(不安傾向の人、環境、医師の説明や態度)

痛みが広がることがあります。

痛みは特異的な疾患(リウマチ系、痛風系、感染症、帯状疱疹後神経痛、悪性腫瘍)を除いて次のようなことで起こります。

ケガ(打撲、捻挫、骨折など)
伸張性収縮(筋肉が伸びたときに力を入れる:下り坂の膝、ぎっくり腰の腸腰筋など)
繰り返し動作(使いすぎ:テニス肘など)
長時間の固まった姿勢(デスクワーク、運転など)
ストレス(くいしばり、握りしめ、背中や腰の張りなど)

ケガの治療(骨折、靭帯損傷、肉離れなど)と痛みの治療は別問題です。痛みの治療を積極的にしないとケガが治っても痛みが続くことがあります。痛みの治療はケガの治療にいい影響を及ぼします。

間違っていた慢性の痛みの原因

神経が圧迫を受けると痛みやしびれが生じる(椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症)
すり減った軟骨や半月板、つぶれた椎間板、切れた腱板が慢性の痛みの原因だ

このような変化(椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄、軟骨、椎間板、半月板、腱板)は中高年の健常者でも6割以上にみられます。

私は痛みの治療で局所麻酔を使っています。局所麻酔は最も安全で確実な薬剤の一つです。痛み止め(一時押え)というイメージを持つ人がいますが、痛みの悪循環を止める、自然治癒のきっかけとなる重要な治療と思ってください。

慢性痛は脳に大きな責任があるので複雑になります。

痛みからのメッセージ★★心と身体の間で ★★======加茂整形外科医院より

 

心療整形外科より転載させていただきまし

加茂淳先生 加茂整形外科医院

 

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筋膜性疼痛症候群

筋膜性疼痛症候群

筋膜性疼痛症候群とは?

筋骨格系の痛みやしびれ

椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛といわれている痛みは実は 筋膜性疼痛だったのです。

坐骨神経痛という言葉から受ける印象が悪いと思います。下肢の筋・筋膜痛、緊張型下肢痛などがいいのではないでしょうか。脊椎専門医によって、ヘルニアによる根性痛、分離症、辷り症、脊柱管狭窄症などによる痛み、椎間関節性疼痛、椎間板性疼痛、といわれている痛みの本質は筋膜性疼痛症候群なのです。

 

骨盤の歪みが原因といわれている痛みは筋膜性疼痛なのです。歪みが原因なのではなくて、筋痛が原因で歪んできているのです。筋膜性疼痛は、構造とは関係なく、交感神経の緊張やホルモン系と関係があります。筋・筋膜性疼痛は心配な病気ではありませんが、習慣化すると治癒に難渋するものです。早期に適切な治療をすることが大切です。

  • だから、ストレッチが効果があるのです。
  • だから、安静を保つ必要がないのです。
  • だから、手術をしなくても治るのです。
  • だから、鍼やトリガーポイント注射が効果があるのです。
  • だから、ヘルニアがあっても痛くない人もいるのです。
  • だから、読書療法でも治ることがあるのです。
  • だから、整体で治ることがあるのです。
  • だから、消炎鎮痛剤が効くのです。
  • だから、モーラステープが効くのです。
  • だから、硬膜外、神経根ブロックが効くとは限らないのです。
  • だから、手術で治る(全身麻酔、筋弛緩効果 )こともあれば治らないこともあるのです。
  • だから、麻痺を残すことはないのです。(馬尾症候群のぞく)
  • だから、いろんな治療があるのです。
  • だから、ストレスと関係しているのです。
  • だから、「慢性疼痛」の治療方針と矛盾しないのです。
  • だから、再発をして手術を繰り返すこともあるのです。
  • だから、圧痛点があるのです。坐骨神経を押 さえ ると痛いなんてことはないのです。
  • だから、側彎がおきることがあるのです。(痙性斜頚と同じ、寝違いも)
  • だから、下肢を挙げると痛いのです。
  • だから、親指の背屈力が低下するのです。(筋痛で力↓、テニス肘で握力↓と同じ)
  • だから、画像診断に積極的な意味がないのです。(除外診断的な意味はある)
  • だから、痛みの場所が変わることがあるので す。
  • だから、痛みの程度が変わるのです。

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加茂整形外科医院院長加茂淳先生のご厚意により転載させて頂きました

加茂整形外科医院院長で医学博士の加茂淳先生によると

椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄が痛みやしびれの原因となることはありません。痛みやしびれは神経症状ではありません。

神経がヘルニアや脊柱管狭窄などで圧迫を受けても痛みやしびれが出ることはありません。足裏の神経を想像してごらんなさい。妊婦のおなかを想像してごらんなさい。 神経は圧迫に対してとても強く、圧迫したぐらいでは何もおきません。強く絞扼(しめつけ)すると麻痺が生じます。 つまり、無感覚、運動麻痺がしょうじます。腰椎すべり症、分離症(初期の疲労骨折は除きます)、椎間板や軟骨の変性が痛みの原因となることはありません。

(文責:医師・加茂淳)


今までの痛みの医学は思い込みよる根拠のないことなのです。(なんとなくそう思う、先輩医がそういってた程度)。痛みの生理学、MRIなどの検査機器の進歩、 そしてなによりもインターネット・情報網の発達によって多くの矛盾が明らかになってきました。 レントゲンやMRIは痛みを伴うことのある 特異的な疾患(悪性腫瘍、感染症、骨折、リウマチ及び周辺の炎症性疾患)を除外する意味しかありません。 筋骨格系の痛みやしびれのほとんどは筋性疼痛(攣り、引っ張り、こわばり、凝り、痙攣、攣縮、スパズム)です。筋肉の微小損傷が始まりです。 不意の外傷、過度な労働やスポーツ、姿勢や生活習慣が原因となります。急性痛と慢性痛は病態が違います。早期に痛みを取ることが慢性痛を防ぎます。 慢性痛は急性痛の鎮 痛方法が効かない痛みです。痛みが広がっていくのには、ストレス(不安、抑うつ、怒り)と関係があると言われています。 そして、疲労感、冷感、強ばり、脱力、ふらつき、睡眠障害、乾燥、便秘、下痢、頻尿など自律神経症状を伴うこともあるそうです。

トリガーポイントブロックは、
①発痛物質の洗い流す。
②運動神経をブロックして筋肉の強ばりを取る。
③知覚神経をブロックして、痛みの信号が脳に到達しないようにする。
④交感神経をブロックして血流を改善する。
これらは一時押さえではなく、痛みの悪循環を遮断して治癒へと導くのです。

MPS(筋膜性疼痛症候群)やトリガーポイントという言葉はネットを通して広がりつつあります。整形外科やペインクリニックで扱うほとんどの疾患はMPSなのです。 それが間違った診断をされていることが多いのです。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症が痛みやしびれの原因になることはありません。これらは痛みやしびれの原因ではなくて結果とみるべきなのです。 命には直接関係ないとはいえ、人生の質には大きな影響を与えます。若い人は生活困難になり、高齢者はせっかくの老後の楽しみがなくなります。

加茂整形外科医院院長加茂淳先生のご厚意により転載させて頂きました

筋筋膜性疼痛症候群

 

筋膜性疼痛症候群ってなに-なぜ痛むか?

筋骨格系の痛みやしびれ(麻痺ではない)を心身相関という観点からみると謎が解けてきます。痛みやしびれは悪性腫瘍、感染症、 骨折など明らかな外傷を除けばそれはハード(人体)のトラブルではなくソフト(自律神経、情動、習慣、条件反射、記憶、認知の異常)のトラブルなのです。 治療はソフトをいかに修正するかにかかってきます。

【痛みやしびれはどうして起きるのでしょうか?】
医師や治療家の説明に本当に納得できましたか?ヘルニアや辷り症や脊柱管狭窄症など構造的な診断がなされることが多いのですが、 構造的問題とするには生理学的にも臨床経過的にも疫学的にも矛盾が多いのです。

【では、痛みやしびれの本当の原因は何なのでしょうか?】
悪性腫瘍、骨折など明らかな外傷、感染症でなければ、痛みやしびれは心理・社会的なこと、心身医学的なこととしてとらえるべきなのです。 不安や怒りや抑うつは筋肉を緊張させます。つまり筋痛症(myalgia)が痛みやしびれの原因のことがほとんどなのです。 筋痛症は慢性化、習慣化してしまうことがあります(慢性痛)。 正しい知識を身につけて上手に対応してください。
筋骨格系の痛みは構造(器質、organic)の異常によるものではなく、生理機能(functional)の異常によるものなのです。その根拠として次のようなことが挙げられます。

  • レントゲンやMRIの画像所見と痛みは一 致しない。
  • 誘因なく痛みが始まることが多い。
  • 痛みの場所が変わることが多い。
  • 保存的治療で改善する。

痛みとはとても個人差の大きなものなのです。他人の痛みを推し量ることは困難です。それは他の感覚と大きく異なる点です。

損傷の大きさと痛みの強さは比例しません。損傷が治ると痛みも治るという保証はありません。構造と痛み、損傷と痛みはいつも分けて考える必要があります。

【従来の説明】

  • 思い込み、レントゲンやMRIの画像の印象、科学的、理論的、統計的にも説明がつかず矛盾だらけ。
  • 神経が押さえられているから痛い神経が癒着しているから
  • 痛い軟骨がすりへっているから痛い椎間板がつぶれているから
  • 痛い 腰椎にすべりや分離があるから痛い骨盤のゆがみがあるから
  • 痛い仙腸関節のずれがあるから痛い姿勢がわるいから痛い筋力がないから痛い

【科学に基づいた説明】

科学に基づいた説明

痛みは電気信号なのです。発痛物質が侵害受容器を刺激すると電流が生じます。それが神経繊維を通って脳に伝えられます。 脳でその電気信号をいろいろな情報を通して「痛い」と判読しているのです。神経繊維(電線)が傷んでいても電流が流れなければ痛みを感じません。 電流が生じるにはエネルギーが必要です。外力がエネルギーとなるのは外傷初期の鋭い痛みです。病態時の痛みは情動(心の動き:交感神経の緊張)がエネルギーとなります。

(加茂整形外科医院院長加茂淳先生のご厚意により転載させて頂きました)

詳しくお知りになりたい方は、加茂淳先生のサイトへ

クリック >>> 加茂整形外科医院ホームページへ

 

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椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニア

手術をご検討の方へ

チェックしるし手術をしてもよくならないことがある。

チェックしるし健常人でもヘルニアはある。

チェックしるし痛みがあってもヘルニアがないことがある。

チェックしるし保存的治療で簡単に治ることがある。

チェックしるし生理学的にヘルニアが原因ということが説明できない。

椎間板ヘルニア

様々な原因があるのかも

当院へ来院の患者さんの中にも、手術したのに症状が改善されない方がいます。手術後は、痺れ痛みとも感じなかったのに時間の経過とともに、また症状が現れたと訴えたり症状が変わらないという方もいらっしゃいます。

何故なのでしょう?


病院勤務時代や開業後、レントゲンやCT検査で椎間板ヘルニアを認められたものでも症状を訴えない患者さんを多くみました。その逆に画像検査ではヘルニア像を認められないのにヘルニアの症状を訴える患者さんもいます。手術をしないでリハビリや施術を受けて痛みや痺れが良くなる人もいます。最近の医学界では、生理学的には神経が圧迫されても痛みや痺れは起こらないといわれています。麻痺(感覚・運動)は起こっても痛みや痺れは別の原因で起こると言うのが最近の考えです。

 

ならば、原因は何なのでしょうか?

筋筋膜性疼痛症候群によるトリガーポイントなどが有名です。しかし、これも筋肉内の硬結を原因とする考えと、局所の筋膜の重積を原因とするものもあります。このほかにも広範囲の筋膜のつながりに着目したもの、症状やその部位にはとらわれずに全身のバランスに着目したものもあります。

 

それならば、どの治療法・施術法がいいのか?

すべてにおいて、これが一番と言うことは方法は、その患者さんによって変わるためありません。私も長年仕事をしていても個々の患者さんの体によって様々な療法を使い分けるわけです。一つの手技で良ければ患者さんの負担も少なくてすみますが 、こじれてしまったものはベストミックスな治療や施術が求められます。

 

痛みとしびれ

 

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脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症とは?

他の原因で痛みや痺れを訴えることもあります

ヘルニア同様に、生理学上圧迫による症状は麻痺(運動麻痺・知覚麻痺)と言われています。脊柱管狭窄症の原因と考えられている大きなものは筋筋膜性症候群などの軟部組織の損傷並びにバランスの崩れなどからくる筋硬結や筋膜の重積が原因ではないかと最近は考えられています。

脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症があっても手術しなくてもよいのか?

手術と理学療法の差はないということも

腰痛の原因である、脊柱管狭窄症は、脊髄神経が通る脊柱管という管が狭くなり、神経と血管が圧迫されて痛みを起すと言われています。
内科分野の国際誌であるアナルズ・オブ・インターナル・メディシン誌に、米ピッツバーグ大学の研究グループが脊柱管狭窄症の痛みを取るための方法として、外科的手術で圧迫を除く方法の有効性の検証はされてきたものの、手術以外の治療についての有効性についてはあまり検証されなかったため、研究グループは手術と理学療法の効果の違いや男女差についても調べたそうです。
対象は、脊柱管狭窄症患者さんのうち手術に同意した50歳以上の169人。2000年11月から2007年9月にかけて対象者をランダムに手術を受ける87人と理学療法を受ける82人に分け、24カ月の追跡調査をして、手術グループは74人、理学療法グループは73人について治療効果を最後まで確認し、追跡調査を終了した2年時点で症状を「SF36」という専門の質問票で点数付け、手術をしても差は生まれず平均的な改善率は手術グループと理学療法グループとの間で統計学的に意味のある差はなかったそうです。理学療法から手術に切り替える人が57%に上っていたので、その影響も含めて治療効果を検証。手術をしたからといって症状が軽くなるという結果にはつながっていなかったと報告しています。
手術をお考えになっている方は、痛みや痺れがあっても神経症状(運動麻痺・知覚麻痺)が無ければ、もう少し理学療法や各種施術などで経過をみるのもいいかもしれません。

脊柱管狭窄症

【資料文献】
Delitto A et al. Surgery versus nonsurgical treatment of lumbar spinal stenosis: a randomized trial. Ann Intern Med. 2015;162:465-73.

腰椎狭窄症の手術対非外科的治療:無作為化試験

 

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関節水症・関節水腫

関節水症・関節水腫

膝にお水がたまった

なぜ関節に水がたまるの?

関節に余分な体液がにたまった状態を「関節水腫」と言います。世間で言われる”膝に水がた まった”状態です。なぜ関節に水がたまるのでしょうか。
通常、関 節の内側には滑膜と言う膜があり、その膜が関節液(滑液)を作り関節の中 に潤滑液を満たしています。その滑液が関節の動きを円滑にしたり、関節を維持するために栄養の供給や老廃物の除去などの働き をしています。しかし、いろいろな原因で関節内に炎症が起こると、炎症反応により滑膜から過剰に滑液が分泌された状態が、膝に水がたまったと か、お皿に水がたまったという現象です。この水がたまりすぎると、関節内圧が上がり膝が不安定になります。さらに、痛みや筋肉が 緊張(筋スパズム)して血行不良をがおこり、栄養供給や不必要になった老廃物悪の排出が妨げられることにより滑膜が刺激され、いつまでも滑液がひかない悪循環に陥ります。

膝や足首などの関節に水がたまる?

関節に水がたまると膝のお皿が見えなくなったり、足首のくるぶしが見えなくなったりと腫れたように見えます。腫れ以外無症状の方や痛みや運動制限、熱感を訴える方と様々です。
それでは、どうして炎症が起こるのでしょう。加齢のために起こる変形性関節症、剥離骨折などの外傷後の関節炎や離断性骨軟骨炎、関節リウマチ,痛風、偽痛風などにより、 関節 内の軟骨や骨がすり減ったりはがれ落ちたりしたクズやカスが関節内を刺激するために滑膜などに炎症を起こすためです。

 

水をぬくとクセになる?

関節に水が溜まった場合、病院では、原因となった病気や外傷の治療をおこなうほか、注射器で水を抜いたり、その後に炎症を抑える薬やヒルアロン酸などの潤滑剤注入します。軽いものではそれで快方に向かいます。しかし、運悪くそれを繰り返す頑 固なものもあります。

膝の水をぬくとクセになるなどのうわさを良く聞きますが、クセになるのでは無く炎症が治まらないために浸出液が出てくるのです。ですから何度も水を抜いても溜まってしまう悪循環に陥るわけです。

 

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トリガーポイント

トリガーポイント・筋筋膜性疼痛

慢性痛の原因になっています

トリガーポイントってなに?

肩こりや腰のハリとは違い、トリガーポイントの場合は、痛みを感じている部分ではなく神経の走行にも関係なく、離れた関連部位を強く押したときに筋肉や筋膜に独特の強い痛み痛みを感じます。その部位の硬いしこりをトリガーポイントと言います。本当の痛みを出している引き金点(トリガーポイント)という意味です。そのほかに飛び上がるほどの痛み(ジャンプサイン)を発したり、鳥肌や冷汗が出るなどの自律神経反応を引き起こす事もあります。

痛みの連鎖

何らかの原因でトリガーポイントが発生しても、そのままにしていると関連痛を感じている部位にも二次的なトリガーポイントが発生し、ちゃんと対応しないと次々とトリガーポイントが増えていきます。痛みの連鎖が起きないように早期の治療や施術が慢性痛を起こさないひけつです。

痛みの場所と原因の場所が違う

痛いところに原因がないとなれば、いくら治療や施術を受けても治るはずがないですよね。筋肉や筋膜のつながりを考えて原因となる筋肉や筋膜を治療や施術できる所を探しましょう。当院も、筋筋膜調整を行っています。

 

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むち打ち損傷・頸椎捻挫・外傷性頚部症候群

むち打ち症、またはむち打ち損傷

むち打ち症(損傷)は、自動車事故や労働災害、スポーツ障害などよって起こります。 「外傷性頚部症候群」や「頚部捻挫」などの診断名がつくのが一般的です。 最近は、むち打ち症(損傷)と言う名前は使わない傾向があります。鞭を大きく振ったように見えるため、そのイメージから「むち打ち症」という名前がつけられたと言われています。 また最近では、むち打ち症によって髄液が漏れて発生する脳脊髄液減少症も問題化されています。 実際よく調べてみると、気のせいだと言われてきたものにも損傷して症状が出ていたものもあり、つらい症状に悩まれる患者さんも少なくないと思われます。

むち打ちの受傷イメージ

A車が、走行中か停車していたB車に後方から誤ってA車に追突すると,A車に乗車していたBさんのからだは,車といっしょに前方へと押し出されます。 しかし頭部は,慣性の法則からその位置に止まろうとし後方へと首を支点に頸椎が過度に伸展(反る)されます。 その後,A車・B自動車と共に停車すると,今度は逆に慣性の法則で,頭部が前方押し出され頸椎が過度に屈曲(前屈)を強制され、からだは後方にひっぱられます。 これがむち打ちの発生のメカニズムです。

交通事故

カンナ現象とは

むち打ち

追突と同時にむち打ち現象が起こっているなか、もう一つの現象が同時に起こっています。カンナ現象と言って、 椎骨(首の骨)がスライドする現象です。このようにスライドすると、椎骨(首の骨)やそれを支えている筋肉や靱帯が損傷を受けます。 このような損傷が、痛みや筋スパズム(こわばり)、運動障害、自律神経症状をおこします。

むち打ち・頸椎捻挫の症状

/p>不足の外力が加わった頸部は、過伸展・過度屈曲を強制されたために,関節包・筋肉・靱帯・椎間板・神経・血管等は損傷を受けます。 クビすじ・肩や背中のコリ(筋スパズム)・痛み、運動痛・運動制限・頭重感・耳鳴り・頭痛・めまい・吐き気・食欲不振・視力低 下などの様々な症状がみられます。

3つのタイプに分けられます>

【頚椎捻挫型】
頚椎を取り囲んでいる筋肉・靱帯・関節包が損傷し、筋スパズム(こわばり)、疼痛、圧痛、運動痛、運動制限などの捻挫症状を呈する頚椎捻挫型タイプ。

【神経根症状型】
頚椎の可動域(動く範囲)以上の運動を強制されたために、神経が損傷されて疼痛やしびれ症状がでます。痛みだけではなく、腕への放散痛やしびれ、重ぐるしさなどの症状がみられます。 また神経を圧迫するテストをすると症状が強く表れます。
(ジャクソン・テスト、スパーリングテスト等)

【バレ・リュー症状型】
後部交感神経症候群ともよばれ、 頸椎部に細かく走行している椎骨動脈の血流の低下が起こり、筋スパズム(こわばり)、 疼痛、圧痛、運動痛、運動制限などの症状の他、耳鳴り、 吐き気などの自律神経失調症の症状が現れます。

バレ・リュー症候群・後部交感神経症候群

【症状】
ケガしたてには,軽いクビ・肩・背中などの部の痛みや筋肉のスパズム(こわばり)を感じる程度だったのに、2~7日たってから集中力の欠如、 疲労感,倦怠 感,熱感,微熱、不眠,脱力感,めまい,耳鳴り,難聴,まぶしさ、眼精疲労,流涙,視力調節障害,しびれ,肩こり、不安感など様々な症状を訴えます。

【病態】
頚椎の前方、左右両側に交感神経が走行しています。頚髄神経から伸た神経根と交感神経は交通枝と言われる枝によって相互に連絡を取り合っています。 受傷したことにより、交感神経の周辺に出血や浮腫(体液によるむくみ)が発生し交感神経が圧迫されます。 そのことにより、交感神経がつかさどる調節機能が障害され自律神経失調症状が現れます。

 

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